「定年後独立を考えています」良く聴く言葉です。とても多いです。
「どんな」準備をされていますか?」私は大抵このように返します。
残念ながら、具体的に行動していることを話す方は極めて稀です。ほとんどの人は具体的に何もしていません。

ようするに独立の夢を描いているだけです。
誤解しないで下さい、夢を描くのは独立への第一歩です。ですから馬鹿にするはずはありません。私もそこから始めました。

しかし、当然ですが夢だけでは独立できません。具体的な行動が必要です。ではその行動を起こすために必要なものはなんでしょうか?

それは計画です。
また、自分自身の棚卸・洗い出しです。

自分に何ができて、何で食べて行きたいか?
意外と分からないものです。
「好きなことで独立できる」という方もいますが、私は好きなことではなく「得意なことで独立すべき」と考えています。
好きなことでは競争に負ける恐れがあるのです。

あなたがまだ二十代でこれから実務経験を積み上げるのであれば好きなことを徹底的に鍛えて得意なことにすれば良いのです。それはその通りです。しかし、定年間際まで実務経験を積んで、実社会のなかで活きてきたのなら今まで培った経験を活かして下さい。
「定年過ぎたら好きなことをやって小遣いを稼ぐんだ」と仰る方もいます。
残念ですがほとんどの場合、10円にもなりません。

その考えは余りに安易です。

しっかり計画を立てたつもりでも思った通りにいきません。また、計画無しで行動すると漏れ抜けが発生し手戻りの元になります。

サラリーマン時代と異なってあなたの仕事をサポートする人はいません。チェックしてくれる上司も、信頼できる部下もいないのです。

そこが抜けていると、失敗のもとになります。また、独りよがりな計画も行動もいけません。常に、顧客の意見を取り上げ、分析し修正を加えましょう。世の中が間違っていると言ってもダメです。自分を世の中に合わせて下さい。

独立・開業するということは資本主義原理の中で戦うということです。
趣味の遊びではありません。
お金を稼ぐには投資も必要です。道具もノウハウも情報も必要です。
ゴルフクラブを購入するにも資金は必要ですが意味が異なります。

プロの道具として揃えなければならないものがあるのです。

サラリーマン時代の仕事法は忘れなければなりません。

独立したら、総務も経理も人事も全て自分の力でやり続けることが必要です。

誰も助けてくれません。

そこまで考えて、もう一度いいましょう。

「定年後独立を考えています」本気でもう一度「定年後独立を考えています」。