はじめに前回本当は「第63回」でしたが、間違って「62回」としてしまいました。
今回を「64回」として、前回の分を「63回」に修正します。
申し訳ありませんでした。

 

前回、PPMのことを簡単に紹介しました。
それでお二人の方からコメントを頂きました。大変ありがとうございます。

このコラムでコメントを頂いたことは初めてです、読んで下さる方がいたと言うだけで少し驚きですが、コメントまで頂いて恐縮しております。
学術的なことを書くつもりはありませんので、あくまで実践的な話を書くつもりです。

ですから、厳密に言うと間違いになるところもあります、その場合なるべく注意書きをいれます。

もし良かったご自身の業務を使ってPPMを作成するともっと理解が進むはずです。そうすれば、学術的な話には興味がなくなるかもしれません。

正直、私も本で勉強しているときよりも、自分の業務を当てはめてPPMを作ったときの方が理解できました。
やはり自分ごとにならないとダメなんです。

ここでしつこく確認しておくことがあります。

前回書いた通り全部で8つの戦略をご説明する予定です。
万一、コメントなどで反応があれば、もっと説明することもあり得ます。

ただし、私の基本的なスタイルとしてどのフレームワークを使うかより、いかにフレームワークを使いこなすかの方を重視します。ですから、紹介するフレームワークを「最強のフレームワーク」とか、「これで万全、フレームワークはこれだ!」みたいなことは書きません。

そもそも、どんなフレームワークにも長所と短所があります。
そこは理解して読んでください。

前回紹介したPPMですが、これはボストン・コンサルティングが開発しました。
本当はボストン・マトリックスと言うらしいのですが、発表当時脚光を浴びて、それが面白くなかったライバルのマッキンゼー・コンサルティングが「PPM」と命名したようです。「PPM」は小文字で「ppm」と書けば主に環境汚染物資を測定するときの単位です。

まあ、有名なコンサルティング会社も意外とセコイことするのだと言うことです。

何度も言いますが、1970年代にボストン・コンサルティングが作つた経営戦略の策定ツールが、「PPM」です。
それまで経営戦略は経営者の頭の中にあるだけで、はつきりした形で表現したり分析したりする方法はなかったのです。

そこに大変分かりやすい形で、自分たちの事業や製品をプロットすることができるツールとして発表されました。
機械的にプロットするだけです。当時は、売上金額をプロットの大きさで表現するという考えもありませんでしたら、ますます単純です。

しかもここで、必要なのは「市場成長率」と「相対的市場占有率」という2つの指標だけです。このあと様々な戦略ツールが出てくるのですが、PPMで表示された4つの窓を使う方法を真似たツールは数多くあります。

皆さん少し考えて下さい。
これが5×5で25の窓だったらどうですか?
一見で分かりませんよね?

これ、4つの窓だから良いのです。早い話、4つ程度の窓に纏める方法は圧倒的に支持された方法です。

そこまでは、良いのですがやはり単純化には無理もありました。

市場成長率や市場占有率に関しても分析者の主観が入ります。
ですから。現状を分析して戦略を考えようとしても、先に頭の中にある戦略に沿ってPPMが作成されることが日常的に発生します。

その問題を何とかしようと様々な試みがありました。

続きます。