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土曜日のエンジニア第76回:すみません、もう1回特別編

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土曜日のエンジニア第76回:すみません、もう1回特別編

カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞

私は現代文学をほとんど読みません。それどころか、昔は小説を沢山読みましたが今は小説も戯曲も読みません。
しかし、それでもゼロではありません。そのゼロではない希に読む小説の中に今年のノーベル文学賞を受賞した日本生まれの英国人作家カズオ・イシグロ氏の作品があります。

正直に言いますが、何度も受賞候補になりながら受賞を逃している村上○○氏の作品よりずっと上等だと思っています。
ただし、カズオ・イシグロ氏は、両親ともに日本人ですが5歳で英国に移住しており日本語はほとんど話すことができません。作品も全て英語で発表されています。父親は海洋学を専門とする科学者です。ですから、日本人作家を連想させる作品は一切ありません。どの作品もいわゆる海外文学です。

 

[ストックホルム 5日 ロイター] – スウェーデン・アカデミーは5日、2017年のノーベル文学賞を長崎県生まれの英国人小説家カズオ・イシグロ氏(62)に授与すると発表した。受賞理由で「世界とつながっているという幻想的な感覚にひそむ深淵」を明らかにしたと評価した。

特にお勧めする作品は「わたしを離さないで」です。

 

一人称の小説ですがこんな書き出しです。

わたしの名前はキャシー・H。いま三十一歳で、介護人をもう十一年以上やっています。ずいぶん長く、と思われるでしょう。確かに。でも、あと八カ月、今年の終わりまではつづけてはしいと言われていて、そうすると、ほぼ十二年きっかり働くことになります。ほんとうに長く勤めさせてもらったものです。わたしの仕事ぶりが優秀だったから? さあ、それはどうでしょうか。仕事がとてもよくできるのに二、三年でやめさせられる人がいますし、まるで役立たずなのに十四年まるまる働きとおした人も、少なくとも一人知っています。ですから、長いからといって自慢にはなりません。ただ、わたしの仕事ぶりが気に入られていたのは確かで、わたし自身、自負めいたものがないわけではありません。わたしが介護した提供者の回復ぶりは、みな期待以上でした。

あらすじは技術者倫理と繋がりますが、以下のようなお話しです。

 

1990年代末のイギリス。「介護人」キャシーは、ヘールシャムと呼ばれる施設で育てられた「提供者」達の世話をしています。
そもそも、キャシーも生まれながらにしてヘールシャムで育った提供者でした。施設を出て、大人となったキャシーは、閉鎖的なヘールシャムでの子供時代を回想していきます。ヘールシャムでの教育は、至って奇妙なものでした。「保護官」と呼ばれる教員達により「展覧会」に出展するための絵画や詩などを作る創作活動や、毎週の健康診断などが実施されていたのです。キャシーが12・3歳の頃、彼女にはトミーという親友がいました。彼は周囲の能力の差についていけずに教室内で度々癇癪を起こす生徒でした。しかし、ある日を境にトミーは騒ぎを起こさなくなり、それがキャシーにとっては疑問だったのです。ある日キャシーは、トミーに騒ぎを起こさなくなった理由について問いただす。彼は「保護官」の一人であるルーシーの影響だと語ります。トミー曰く、ルーシーには絵を描きたくなければ描かなくてよい、と言われたというのです。またルーシーはヘールシャムの方針に不満を抱いていることがトミーの口から明かされます。この話を聞いた頃からキャシーは、ルーシーの事を注視するようになります。
キャシーが15歳になったとき、ヘールシャムでの最後の1年で衝撃的な事件が起ります。ある雨の日、保護管のルーシーは生徒の「映画俳優になりたい」という一言を耳にし、突如生徒を集めヘールシャムの真実を語りはじめるのです。それは、施設の子供たちは「提供者」であり、「提供者」達は臓器提供のために造られ、摘出手術が終われば死ぬだけのクローンであると言う事実です。

 

こう書くととてもシリアスな物語ですが、それがそうでもないのです。
読みやすくて良い作品です。おそらく受賞を境に本屋で平積みされると思います。ぜひ手に取って読んで下さい。

About The Author

s.takumi
皆さんこんにちは。
匠習作です、このサイトは技術士を取得して独立・開業したいという人のために実践的で役に立つ情報を発信するために作りました。
姉妹サイトである『技術士Lock-On:二次試験対策講座』ともともよろしくお願いします。

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