土曜日のエンジニア第87回:マズローの5段階欲求説-2

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スマートIT・生産性向上コンサルタント

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個人事業主で自分の夢を実現したいと考えている方、ITツールを使いこなして業務の生産性を向上させたいと考えているかた、ぜひ週に2回お付き合い下さい。毎回1,200文字程度のブログです、3分あれば読み終わります。

本当にあてになるのか疑わしい

 前回、マズローの5段階欲求説を簡単にご説明しました。

また、5段階目の自己実現欲求は、他の欲求と異なり意思の力が必要な欲求であることも述べました。

ところで、私はマズローの5段階欲求説をそれほど信じていません。モチベーション管理のセミナーなどでは必ず出てくる5段階欲求説ですが、あまりに便利で簡略されすぎている気がしてなりません。

そもそも、最近の科学的な研究を別にして心理学そのものを私はあまり信じていないのです。

この本の中でマズローはこれら5つの欲求全てを満たした「自己実現者」には、以下の15の特徴が見られると説明しています。

  1. 現実をより有効に知覚し、より快適な関係を保つ
  2. 自己、他者、自然に対する受容
  3. 自発性、素朴さ、自然さ
  4. 課題中心的
  5. プライバシーの欲求からの超越
  6. 文化と環境からの独立、能動的人間、自律性
  7. 認識が絶えず新鮮である
  8. 至高なものに触れる神秘的体験がある
  9. 共同社会感情
  10. 対人関係において心が広くて深い
  11. 民主主義的な性格構造(これはどう考えても違うと思う)
  12. 手段と目的、善悪の判断の区別
  13. 哲学的で悪意のないユーモアセンス
  14. 創造性
  15. 文化に組み込まれることに対する抵抗、文化の超越

註:私は自己実現する意思の強い人は人の話を聴かないことが多いと思っています。

例えば、「あの作家は無名時代に独創的な作品をたくさん書いてたけど、文学賞を受賞した途端にろくな作品を書かなくなった」等という話は良くあります。

これは、当然ですが「一生懸命書かなくても、高く売れるようになっちゃったから」と言えます。

また、有名な俳優が無名の下積み時代に、1日にりんこ1個の極貧生活でありながら、自分が舞台で主役を演じることを夢見てレッスンに励んでいたという事例もあります。この俳優は5段階の1番下から4番目の欲求が満たされていないのに、5段階目の自己実現の欲求に突き動かされて行動していることになります。

あるいは、キャリア官僚が退職金を受けた上に、特殊法人の幹部に天下りして、不採算部門の改革をするでもなく、現状維持と保身ばかり考えている事例は時々新聞紙面を賑わすことがあります。

古き良き時代の研究成果

 

ようするに、マズローの研究は現在のレベルで言えば研究というには雑過ぎるのです。マズローの5段階欲求説の理論には、明確な根拠はありません。マズローさん自身の出したオリジナルデータもほとんど当てにならないソースでした。

彼自身が自己実現していると判断した少人数をビックアップして、その人の伝記を読んだり、話を聞いたりして、自己実現とはどういうことかを結論付けただけです。その少人数とは、リンカーン、アインシュタイン、ガンジー、マザーテレサ等と言った人たちです。マズローさんが想定していた自己実現とは、こういう人たちのことでした。

最後までお読み頂きありがとうございます。

何か一つでもお役に立つ情報が提供できれば望外の喜びです。

また、来週お目に掛かりましょう。

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